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Vol.41 No.1 No.157「長崎開港450年」
〔付録解説〕
 「景勝の長崎」(1934(昭和9)年、吉田初三郎、原寸、京都府立京都学・歴彩館デジタルアーカイブ)
 1934年3月25日から5月23日に開催された「国際産業観光博覧会」のために制作された鳥瞰図(大阪毎日新聞・昭和9年2月9日「長崎市の美しい鳥瞰圖 博覧會を前に立派に出來上がる」)。同記事には、長崎要塞司令部の検閲も終わったとの記載がある。
 博覧会第1会場の中ノ島埋立地、浦上川河口埋立地には、産業貿易館をはじめ、ラジオ、トーキー、テレビジョンなど最新の情報を提供するラジオ館・テレビジョン館や、長崎館、外国館、観光館、機械館など多くのパビリオンが建設され大いに賑わった。
 第2会場の雲仙には雲仙国立公園記念館が建てられた(雲仙国立公園は同年3月16日、瀬戸内海国立公園、霧島国立公園とともに初の国立公園指定を受けた)。開催日の前日、3月24日に誕生した長崎県交通局のバスが長崎、雲仙両会場を結び、長崎・雲仙遊覧飛行も実施されたという。
(解説参考:MINTETSU AUTUMN 2015・藤本一美、乃村工藝社博覧会資料COLLECTION、長崎県営バスHPなど)
目 次

■巻頭随筆
・長崎開港450周年
■特集 長崎開港450年
・長崎港をとりまく自然条件と近代科学窓口としての役割
・観光都市長崎の原点—キリスト教と長崎
・国際貿易都市長崎の成立と特質
・原爆と地図
・長崎の都市開発の進展と将来像
・長崎歴史文化博物館
■地図楽
・読図のヒントⅩLⅢ こんな記号があった。
・伊能忠敬の事績あれこれ① 蝦夷地測量をめぐって
・地図と私 海の地図に導かれて
■文献紹介
・教養の近代測地学
・新版 古地図で読み解く 江戸東京地形の謎
・地図で読む 松本清張
・地理統計—国旗解説・国別資料付き—
■資料室
・2020年12月号〜2021年2月号
■お知らせ
・(一財)地図情報センターからのお知らせ
■付録
・「景勝の長㟢」吉田初三郎
付録:景勝の長崎(吉田初三郎、原寸・分割)