一般財団法人地図情報センター
▼ 地図情報 ▶ AiN ▶ ICICニュース ▶ 一般向き商品          


〔目次〕

■巻頭随筆
・都市の発達と市場の変遷
■特集 東京の市場(いちば)
・江戸の舟運と河岸−魚河岸・日本橋から築地へ
・築地界隈−360年の変貌−
・地図と統計からみる東京都の卸売市場
・築地市場から豊洲市場へ
■特集 「山」四方山話
・山と宗教(後編)
 前編はこちら(pdf)
■地図楽
・読図のヒント]][ 地図上の商店街
・吉田初三郎の弟子達の群像A
  前田虹映 おもに景勝宣伝社・景勝出版社の作品
■文献紹介
・地形で謎解き! 「東海道本線」の秘密
・地図がわかれば社会がわかる
■資料室
・2016年6月号〜2016年8月号
■お知らせ
 (一財)地図情報センターからのお知らせ
 表紙・裏表紙解説 編集部

 付録 増補改訂神田浜町日本橋北之図

地図情報 Vol.36 No.3 通巻139号 特集:東京の市場
〔表紙・裏表紙・付録解説〕
表紙:大東京鳥瞰図(大正10年12月2日発行)
裏表紙:帝都大震災火災系統地図(大正12年12月27日発行)
付録:増補改訂神田浜町日本橋北之図
 今号は「東京の市場」特集ということで、当財団所蔵の地図で日本橋から築地への市場移転を見てみよう。
 付録地図(カレンダー)は江戸切絵図。嘉永3年庚戌春、尾張屋清七(金鱗堂)版元、景山致恭著。麹町にあった金鱗堂は地本問屋で、多色刷り絵図で人気を呼んだ。幕府官吏の住む番町付近はしばしば屋敷が変更されるので、たびたび改訂していたという。図の下には日本橋、江戸橋が描かれ、両橋北河岸に本舟丁、本郷丁の町名が見える。この河岸は17世紀初頭から300年にわたり江戸・東京の台所であり続けた。
 表紙は平成24年5月発行の地図情報121号、特集“地図と地形”で歩く東京付録「大東京鳥瞰図」の日本橋〜築地周辺である。同号20〜21ページで藤本一美氏がこの地図について解説されている。表紙右上、日本橋三越の右側に「魚河岸」の文字が見られる。今は首都高が上空を走っている。この鳥瞰図は大正10年に発行されたもの。この2年後に関東大震災で魚河岸は壊滅し、東京も姿を変えることになる。
 裏表紙は「大正十二年九月 帝都大震災火災系統地図」で、表紙とほぼ同じ範囲を掲載している。発行は大阪毎日新聞、震災から4か月のスピードで発行された。この大震災で、魚河岸が築地に移転することとなったのは特集の通り。その後、東京は第二次大戦末期の空襲で再度大きく変貌することになるが、築地界隈は空襲にあわず、現在も昭和初期の姿をとどめている。(編集部)



〔付録〕「江戸切絵図」ポスター・カレンダー(A1判)
一般財団法人地図情報センター