一般財団法人地図情報センター
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〔目次〕
■巻頭随筆 律令制下の駅路と伝路−わが国最初の国道
■特集 道路地図の歴史
・江戸時代の道中図
・道路の変遷と路線バス事情
・道路地図の変遷(昭和30年代〜現代)
・高速道路地図の変遷
・カーナビ向け地図データ作成について
■地図楽
・読図のヒント]]W 旧版地形図にみる道路記号
・城と地図 謎の真田丸、丸馬出は創られた虚像か
  大坂冬の陣絵図にみる百間四方の堅塁 真田丸
・地図と私 「九州観光遊覧案内」地図に託した夢
■文献紹介
・銀座 歴史散歩地図 明治・大正・昭和
・昭和戦前期の伊勢参宮修学旅行と旅行文化の形成
・ふらり珍地名の旅
・二万五千分の一地形図が変わった 進化する地図の世界
・道路の日本史
・日本の道路がわかる事典
■資料室
・2015年6月号〜2015年8月号
■お知らせ
・2019年国際地図学会議東京大会誘致の経緯
・(一財)地図情報センターからのお知らせ
・表紙解説
・付録解説
■付録 日本海山潮陸図カレンダー

 

地図情報 Vol.35 No.3 通巻135号 特集:道路地図の歴史
〔表紙解説〕
「坂東順礼独案内」(人文社版復刻古地図)
 江戸時代末期に発行された、江戸両国の大黒屋平吉板を人文社が復刻したものを掲載した。原本の詳細は不明だが、他に同図は中嶋屋松兵衛板、西村屋与八板、中川タケ板がある。図中には1札所から33札所迄の地理情報(宿名、宿と宿の間の距離など)が描かれ、凡例には、卍印は札所を、黒地の長方形に白のかな文字で国名を、城の絵を上部に置く朱色の四角は御城下の印、朱色の楕円形は追分の印、黒丸は宿あるいは立場の印、さらに神社絵記号、仏閣絵記号、国境は太い黒線、黒縁の黄色線は順礼道の印、細い黒一重線は順礼の別の道の印、川の説明が描かれている。(編集部)

〔付録解説〕
「日本海山潮陸図」(人文社版復刻古地図)
 「日本海山潮陸図」の原本刊行年は元禄4(1691)年である。浮世絵師・石川流宣の作で、いわゆる流宣日本図である。18世紀末迄の約100年間に約30版を重版し、広く流布していた。
 その形は正確な日本地図とはいえないが、その情報量がすごい。凡例では大きい四角形は城を、小さい四角形は小城を、丸型は屋敷城を表し、図中ではそれぞれに城主名と石高を記載。大きい四角形の中には城の景観が描かれている。またほかの地理情報も盛り沢山だ。江戸幕府は大名の国替えをたびたび実施したが、その経年変化を追うことが、版を重ねる事につながったといえる。
 交通関係では東海道の宿駅には宿間の距離や駄賃が、中山道ほかの道には宿間の距離を記載。また、海上には航路が距離とともに記載されている。左上の海上には「大明」と描かれた幟をあげた中国の舟が描かれている。南方海上には「羅列国」(羅刹国)、北方には「韓唐」がその文字と共に国土も描かれている。当時の人々はこれらの国があることを信じていたのだろう。左上部には長崎から中国や東南アジアにいたる主な都市、地域、さらには紅毛迄の距離の一覧表がある。
 各所旧跡の情報も、陸上部への記載の他、下側中央と、右下に「日本国一ノ宮并郡」の一覧表を載せ、各国の郡名と一宮を列記している。
編集部(国立歴史民俗博物館ホームページ、歴史系総合誌「歴博」第134号「流宣日本図の地理情報」を参考にさせていただきました)



〔付録〕「日本海山潮陸図」大判ポスター・カレンダー(A1判)
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